【電子限定!
秘密のセリフ入りネームを特別収録!
】BL臨界点!
人生投げ気味のヤカラ男×感情シェア天使――。
人生の光と闇を紡ぐ、はらだ史上、最も優しい物語。
趣味なし、友人なし、恋人なし。
生きる価値、なし。
惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(30代)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」を見た―――。
お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して帰宅してみると、そこにはあの時の天使が…。
天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、天使をしばらく家に置くことに。
突然はじまった奇妙な同棲生活だったが天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心にある感情を芽吹かせて――。
あなたは、この関係をなんと名付けますか?デビューまもなく、自身が執筆した短編「止まり木」をセルフリメイクした意欲作!
コメント
BLか…?
BLか…?という感じだったけど、都合の良い結末は用意されていないのが良かった。
読んでよかったです。
サイコ~~~~~~~!!!
最後のギミックでまた泣く。
生々しいシーンは一切ないのでBL読まない人も読んで欲しい。
なかなかレビューなど書かない私ですが衝動的におすすめしたい!
と思ってレビュー投稿するくらいには超良かったです。
ワンルームエンジェル
BLというよりはそのいっぽ手前くらいの関係性です。
人に勧めやすい一冊が爆誕。
過去の読切を既読だとギャップに驚く。
こんなええ話にしてくるとは思わんやん。
はらだで泣くってこれまでなかったけど、かなりぐっときてしまったな。
やさしい世界。
ええ、泣きましたとも!
始まりは、キャラクター同士の軽い会話の応酬でさらっと読者を引き込みつつ、少しずついろんなものを混ぜていき、たくさんの感情が凝縮したラストまで一気に読ませてくれました。
意外とありそうな設定のドラマで、ラストは当然ハッピーエンドかバッドエンドかの二択に関わらず、このラストに導いた作者はすごい。
最後、彼の笑顔と台詞しか書かれていないにも関わらず、それを見ている主人公の表情と気持ちが想像できて胸熱。
さらに涙。
そして、作者の遊び心というべきサービスまで。
自分一人だったら気が付かなかった素敵なオマケに、SNSが普及していて良かったと心から思いました。
いい読後感
踏ん張ってる人にも零れてしまった人にも暖かい物語でした。
余韻がすごくて言葉が出ない…でもこの本の魅力を伝えたい
ヤクザとか、殺しとか、自殺とか、見るだけで参ってしまう。
でも、普通に生きる人ならすぐに目を背けてしまうような環境にいる人でもみんな一人一人に事情があって、生活があって、心がある。
見た目がどんなにチャラくて、すぐに手を出してしまったり、堕落した生活を送っている人でも、こんなにも誠実な心を持っていて、人を思う心があるんだなあというのははらだ先生の作品で一貫して感じます。
今作は特にそれが強いのかなあ…と。
天使と不良(なのかな?)。
真反対に思えるこの2人は誰よりも近い。
BLという枠ではあるけど、社会に訴えかけるような力強いさがありますね…。
この春、社会に一歩踏み出した自分にはめちゃくちゃ考えさせられる一冊です。
普通に実写映画化してほしい…アニメじゃなくて、生身の人間と、実在するこの世界を映し出してほしい。
はらだ史上、最も優しい物語。
泣きました、自分でもこんなに泣くのかってほど泣きました。
これはBL枠だけに収まってほしくない。
そのくらい素敵な作品です。
今のこの世にあってる気がしました。
帯はBL臨界点突破
まさにその通りです。
過去作のリメイクですが、全然別物。
構成も演出も素晴らしかった!
BLではないけど素敵なお話
全体的にはほんわかだけど、要所要所で目を背けたい現実が出てくる。
最後はしんみり寂しいけど、あとがきでまたちょっとほっこりする感じ。
本当に魅力的な人物を描く作家さんだな。
素晴らしい。
なんで天使が学生服やねん…ってとこで引っ掛かって、引っ掛かるんだけどそれをあんまり考えずに読むと、なんつーか、心臓に繋がってる「琴線」と言う名の紐をぶるぶるー、って揺さぶられる感じとでも言えばいいのか…帯の「BL臨界点」は「正に!
」ってなる。
表紙が「黄色」で「昼間」、おまけカードが「青色」で「夜」ってと見せかけて実は逆なのかな、これ。
黄色いのは「夜に部屋の電気を点けている」からで、青色で窓が明るいのは「昼間で部屋の中が暗くなる」なのか。
エンディングの描写もこれ以外ないと言う…感動させよう、泣かせようと言う気負いが全く感じられないのは、この二人の関係性をなぞって描かれた作品だからだろう。